夜を声で

この夜を越えていくには
あまりにも孤独に耐えきれそうにないから
伸び過ぎた前髪を切った

見えた君は泣き出しそうで
抱き締めるほかに何が出来ただろう

でもその手は空を切って
そうじゃない、と言い続ける

触れずに愛せるのだろうか

届くだけの声は空しく響くだけじゃないと
君はそう教えてくれた

君が僕を愛したように、
僕は君を愛することが出来ていたかな

声も、空を切った。

A recollection with you

カフェ“ポエム” since 2011

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