anticipating
何か起きたとき、自分だけで何とかなるなら
それで他の誰も傷つかないなら
僕が我慢すればいいと思っている
でも、いつまででも我慢できるわけじゃない
外に出て、ひとに会いたくなるのは
解決できるかどうかよりも
そういうのを話したいからで
ただ、どうしても聴き役になることが多くて
聴きたいから聴いてしまう
そういう意味で、自分の話をするのは
僕にはとても難しい
僕が長男として生まれて
与えられた役割が“お兄ちゃん”だったからだろうと思う
選ぶ権利なんて、はじめからなかったんだ
多分、家族に期待することは、そこでやめた
家族という枠に縛られずに飛び出したいま
この場所を、君を選んだことを
間違いだと思ったことは、一度だってない
いまの僕と君には、 “欲しい時間” がある
別々に期待をして
別々に甘えをして
これまで、他の誰に対してもできなかった何かが
夜に限って、噴き出してしまう
唯一、大人でいることをやめられる
どんなに泣いても喚いても、君は君のままで
凪いだこころに落ちる涙を、僕は僕のままで
溢れるだけ布団と枕に溶かしていく
生きるだけで頑張ってるんだから
その分くらいはさ、
救われたっていいじゃないか
報われたっていいじゃないか
悪い奴は成敗されてくれればいいのに
そんな奴ほど普通の顔して生きてる
なんて、不条理なんだ
一日のうちのどこかで、生きるのやめたいなんて
誰にも思わせないで欲しい
生きるために「ごめん」なんて、
言いたくない、許されたい
息苦しい朝なんて来なければいい
出来る限り、穏やかに迎えたい
どうせ来る明日なら、期待して生きていたい
どうせする約束なら、僕は君を守りたい。
— anticipating —
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