深夜3時のお風呂事変
いつも通りに朝食を済ませて、それぞれに休日を過ごす
用事の合間で、丁寧にメッセージをくれるのは
淋しがりな僕への気遣いだと思った
帰ってから、それぞれの一日を話しあう
「今日は、なんか感情がニュートラルなんだよね」
「それくらいで、いいんじゃないですか」
皮肉に聞こえなくもない台詞が、気にならなかった
なにがどうして、こんな時間になったのか
いつの間にか深夜三時が来ようとしていて
お風呂に入ろうとしたそのときだった
待てどくらせど、お湯が出ない
電源を押してもウンともスンとも言わない
さすがに焦って君を呼ぶ
ゆっくりしてしまったからだと、謝る君に
誰のせいでもないよ、と声を掛けて原因を考える
明日は仕事だから、お互いに非常にまずい
表示が点灯さえしないなんて、まさかと思い至る
そのまさかだった
給湯器のブレーカーだけが落ちていた
速攻で上げてお風呂にダッシュで戻って
温度を無事に表示したのを確認して安堵する
今夜は、ふたりで入った
背中を流しあうのは、悪くない
今度は髪の毛を乾かしあってみたいなあなんて
頭の片隅で、呑気なことを考えていた
夜明け前に、なんとか布団に潜り込む
違う意味で頑張ったからか、眠りまではすぐだった。
—深夜3時のお風呂事変—
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