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家という場所が嫌いだった

自分の部屋でさえ、何をしてても落ち着かない

両手両足を縛られている気がして

休みの日には出来る限り外に出た

カフェで友達に会って話してみたり

僕を知らない街まで行って、新しい出会いを求めたりした


生きているのに、全然満たされなかった

それどころか向こう側のきらきらが眩しくて

自分が消えてしまいそうになった


大人になって

それなりに自由になった自分は嫌いじゃない

嫌いじゃないけど

どこか付き纏ってくる不安みたいなやつは

相変わらず嫌だった


仕事と生活の狭間で、満たされては失っていくのって

自分のこころばっかりだって、分かっちゃった

よく分からないけど生きちゃった


でも、もう家出なんて必要ない


毎日、ご飯が美味しいって

僕らだからだって

またクサいことを口走りそうになる


お互いに守りたいものがある

「ありがとう」って言いあう


今日も生きよう。ね。


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A recollection with you

カフェ“ポエム” since 2010.11.27

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