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今日はすこし辛いことがあったから
我慢しきれずに、早く君の顔が見たいと送ってしまう
直後、私も、と言ったスタンプの顔で、
画面の向こう側は、想像に難くなかった
傷ばっかりの過去に、どうにか引き摺られないように
酷く必死になっているときがある
閉じ籠ってしまわないように
何とか理由をつけて部屋を這い出た日が
どれだけあっただろう
それで、せめてかさぶたにでもなってくれたら良いのに
君ならきっと受け止めてくれるとは分かっていても
もう僕だって、前を向いているといっても
それでも僕の過去は、重過ぎないかって不安に駆られる
嫌われたく、ないなあ
失いたくも、ないなあ
どうしたら上手く言葉にできるだろう
雨みたいにポツポツでも、ひとつずつ話していったらいいのかなあ
もしかして、僕に告白した君も、心細かったんだろうか…?
あの夜の僕は、笑って咳き込みさえしたけれど、
本当はそれくらい
真剣に向き合ってるってことでいいんじゃないだろうか
僕は君をとっくに信じてしまってるんだから
ありもしない心配は、やっぱりどこにもありはしない
囚われなくていいって、君が教えてくれたんだから。
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