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君のことを気配で感じることがある
いつでもってわけではない
必ずってこともない
ただ本当に、何気なく
明日は珍しく
僕の方が、朝早く発つ日だ
お風呂をどうするか逡巡して
結局、入ることにする
ご飯も一緒だったし、明日の話もしていたし
今夜は、大人ひとりだろうなあと思った
風呂上がり、不意に不安が立ち込める
君の気配がどこにもない
伝わらないにしても、この胸騒ぎは…?
直後、違う気配がして、僕は驚きを隠せなかった
いや、そんなまさか…?
自室の前に立って、僕のそれは確信に変わった
布団の中の君は、僕の色々を他所に
あろうことかニヤリと笑っていた
ただ呆気に取られて、言葉という言葉が出て来ない
「何となくそんな気がした」
痺れきった頭で絞り出せたのは、それくらいだった
「嬉しいでしょ?」
「当たり前じゃん」
それから、温もりに、すべてを預けた。
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