all day in bed

何の予定もない日は、僕らにとっては珍しいことだ


大人の休日なんて

だいたい週2日しかないわけだから

必然的に行きたいところは生まれるし

会いたいひとには連絡する


生活のための時間は、必要だけど勿体ない

ご飯も

掃除も

洗濯も

起きて寝ることも

好きなことに没頭できた日でさえ

満足感はどうにも刹那的で

独りに戻ったその瞬間に感傷に浸ってしまう

生きてる実感って、そこには、きっとない


大人になるって

独りを思い知らされるためにあるのかって

そんな苦しいなら

大人になんかならなければ良かったって

そんな思考に何度支配されたか、分からない


だけど、ひとりになって初めて気づいた


言葉を交わす度に、誰かの人生を切り取って

お気に入りの生地で仕立てた、パッチワークのワンピースみたいに

ああ良いなあって思った何かで、自分をつくってる


だから


自分を好きになってくれるひとは、ひとりもいないなんて、

そんなわけなかったんだ


穏やかな午後


布団の中で気持ちよさそうに眠る君を見て、

ずっと言うのを忘れていたけれど、僕が撮った写真のようだと

あの日を思い出しながら微笑(わら)った

それから、幸せのあまり、涙がスッと垂れそうになる

頬をつねられたわけでもないのに

痛くもないのに出るなんて、やっぱり不思議だ


今日は何もない

こんな日も、悪くない。


—all day in bed—

A recollection with you

カフェ“ポエム” since 2010.11.27

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