bouquet
早起きは、できればしたくない
夜と朝の隙間が短くなっていくこの季節に
奇妙なもどかしさを覚えた
夜を生きる僕には、大事な時間が目減りしてると
どうしても、感じてしまうからだろうな
その割に経つのが遅いと安心する
まったく、なんて現金な性格なんだか
言葉は似ていても、この感情に終わりはない
よくもまあ、毎日毎日書き連ねられるなあと
自分自身に感心してしまう
昨晩は、物語にちょっとした暗号を仕組んでみた
きっとすぐ解かれると思っていたのに
どうやら簡単じゃなかったみたいだ
その理由は、まさかと考えて
捨ててしまった可能性だった
心配でも気に掛け過ぎないことは、僕にとって、
まだ苦行のひとつかもしれない
解けそうにない暗号の答えは
隠すのも惜しくて、勢い任せに言っておく
おずおずと、ありがとうと返してくれた
それから、僕はすこしだけ先の話をみっつしてみた
君は、僕より優しく笑って喜んでくれた
次の日のことは、半分だけ、どうでもよかった
ようやく叶うプレゼントが、嬉しいに違いなかったから
でも、もう半分は、酷く切なかったんだ。
— bouquet —
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