blouse
仕事の朝、スーツに身を包む君を見るのが好きだ
ノーアイロンのブラウスは、
いつもパリッとしていて、格好良い自慢のひと
朝食を食べられるようになったのは
長い夜の所為じゃなくて、
夜明けが嫌いじゃなくなった所為
少食の僕は、早めに食べ終わってしまうから
濃いめのブレンドコーヒーをゆっくり啜りながら
お気に入りの小説を読み返している
そうしながら食卓の向かい側を
小説越しに、つい眺めてしまう
目が合うと、照れたように微笑む
その度に、くすぐったくなってしまうのは
どうにも慣れない
というか、
その度に、僕は君に落ちている
君の「行ってきます」の声に
僕は「行ってらっしゃい」と送り出す
この世界は優しかった
僕が日々、綴るこの詩(うた)が
君の日々(こころ)を守ってくれますように。
— blouse for 2025.5.23 —
f-2 / u-3 / n-4 / q-1 / d-3 / b-3 / h-2 / k-2-2乗 / c-3-2乗 / i-4-2乗
0コメント