cosmonaut

何だか随分久しぶりに、一人で眠った気がした

昨晩のことを思い出してみる


疲れて帰ってきた君と、眠り薬代わりに

甘い香りの紅茶を飲んだころには

表情も緩んで、幾分か落ち着いて見えた


それだけなら良かったけれど

すっと変わった雰囲気に

余計な答え合わせをしそうになって

ぐっと堪える


大人は、どうしてこう不自由に

なりきろうとしてしまうのか

決して誰のことを言えた口ではないけれど

これって、自然なことなのかな


なんか、いやだな


僕の優しい嘘の返しに

君は明日も早く出ると教えてくれた


それくらいで、僕は安心出来る


明日がこんなに愛しくなるのは、

間違いなく君のお陰だ


一緒にいると、自分が自分でなくなって

壊れてしまうんじゃないかって、不安に駆られたことがあった


ただ淋しさを紛らわせるために

当たり前にしようとした

とんでもない間違いで、

それが衝突しか生まないことを

あの頃の僕は、知らなかった


そう思うことくらいあったって

僕のくだらない昔話


お互いを知らなければ、知ろうとしなければ、

そうなったかもしれない


僕らは言葉で、そんな軌道上からは、永遠に離れている


今朝はすこし冷えていた

君の真似をして布団を抱き抱えてみる

ふかふかで気持ちいい

起きて来たら言ってみようか

なんて呆けた頭で考えた。


— cosmonaut —

A recollection with you

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