穏やかな眠りの中で

愛されることと、怖いこととは、

実は、お隣さんなのかもしれない


君に愛されていることは、素直にとても嬉しい

万が一にでも嬉しくないなんて、嘘でも言ってしまったら

なんて罰(ばち)当たりなひとだろうか


怖いことは、それなりにある

ホント居なくてもいい、裏腹みたいな奴だ


僕は、君と、ただ穏やかに眠りたいだけなのに


余分につくった二人分の水筒

ひとつで全然足りたんじゃないかって

思ってたけど

朝起きてみれば、ちゃんと減ってて

やっぱり用意しておいて良かったなって

思ってたりして


すこし先の未来のこと

僕が自由になったら

君が生きてる時間と空間と

何だか色々なものが

すれ違ってしまうんじゃないかって

唐突に怖くなった


こういうとき、口にしないでいられたら

その方が大人なんじゃないかって

嘘をつくわけじゃないから

罪悪感なんてどこにも必要ないのに

そんな風に考え過ぎたりして


それなのに、僕らは、間違いなく言葉で生きてる


知らないぶんだけ、恋をして

分からないぶんを、愛してる


ふっと目が覚めた僕を追いかけるように

薄目を開けた君がこちらを向く


風邪をひいてはいけないと、

エアコンの温度を上げて、布団を掛け直す

そうして横になると

さっきの薄目は、気のせいだったかのように

そっぽを向いていた


寝惚けていても、照れたり恥ずかしかったりしたのかなあ、って

思いながら、僕は改めて、自分の意識を夜に解かした。


—穏やかな眠りの中で—

A recollection with you

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