unsung

こんなことばかり言って

嫌われたいわけではない


夜明け前からどうして、こんなに言葉が溢れてくるのかも

きっと同じ理由だから


人を好きになることは、

案外、望み通りの自由よりも

不自由の方がずっと多い気がする


至極、当然のことだ


ひとりで生きることは大変だし

誰かと生きることも、そんなに簡単なことじゃない


もっと言えば、


自分を好きでいることは、愛してやることは、

殊更に大変だし

まして、誰かに恋をして、愛してしまうことは、

誰にも、自分でさえも止められない


面倒だね


そうして、知らない自分が出てくると

どうにも落ち着いて眠れないし

どうしていいか分からなくて戸惑う


君と同じくらいの頃、僕がそれを認めてやれてたら

もっとひとを大事にしてたのかなって


僕に恋している君は、素直にかわいい

“ただの” 恋じゃないからって

すぐには、名前をつけなかった


ううん、つけられなかった


この漢字の付く熟語が山のようにあるのは

その分だけ、想いがあるからだけど

どれか当てはめてみようとして、諦めた


僕らには、僕の名前と君の名前だなって


やっぱり面倒かな

仕方ない、よなあ


(寝起きにシャワーを浴びながら

 考えていたことの半分以上が

 悲しいなあ、流れていってしまった)


恋することは、素敵なことだ

イコール、君は素敵なひとだ


どれだけ言葉にしたって伝えきれなくても

何度だって、聞き飽きたって、

耳を塞ぎたくなったって、声にするよ


(家を出る前に考えていたことを

 どうにか、思い出したい)


何かを、あるいは、誰かを大事にすると

どうしたって、バランスは取りづらくなってしまう

斯く言う僕だって、また馬鹿をして君を困らせてる


大人だからって言い聞かせて

お互いに我慢を強いてしまう


でも、それだけ愛してくれていることの証に

心臓ごと苦しくなって、自惚れたくなる


バランスなんか取れなくていい

僕にも、すべてが大事だった


何もかも大事にしようとしたら、何ひとつ大事にできなかった

独りになった自分は、やっぱり嫌いで

まともに生かしてやる気にもなれない


いつどこで間違えたのか、理由さえ見つからなくて

消えることのない痛みを紛らわせるために


書いて、

書いて、

書いて、

書いて、


傷が深くなるだけだった


隠しきれなくなって、はじめて眠りにつけた

安堵の中で見たのは、ただの悪夢だった


ひとりでどうにかする必要は、もうどこにもない

文句のひとつでもふたつでも言いながら

そこにある支えを借りればいい


これは、諦めとは違う


どんなに足掻くことになっても理解したいって

日々が穏やかだけで過ごせたらいいのに

そういうわけにもいかない

そのための大事、じゃないかなあ


それでも、差し出される手には

どうしても怖さを感じてしまう


本当の意味で守られたことなんて、一度もなかったから

大事なものほど、この手から零れ落ちていったから


大事にするものも、したいものも、自分が選んでいい

独りを選ばなければ、それでいい

失うことの怖さも哀しみも、傷を負えば痛いことも

僕らは身に沁みてよく知っている


いま、君は声を出せるし、出せなくたって聴こえてる

僕は聴く努力を、これからも怠ることはない

君は、ちゃんと、一人になったから


溺れそうなときは、目一杯に君の手を掴むから

そのこころごと掬うから、だから安心して選んでいい


(間違えて、ページ更新した…

 頑張って思い出さなくちゃ…)


そこに君がいてくれるから、出来ることがある

大概は必要とされてないお節介な気もする

そもそも僕が存在していること自体、明白な特異点だろうし

空気輸送の10両編成、3両目に乗ってるくらいが丁度良かったよなあ


どうしても譲れないことがあるとすれば、

君と飲むモーニングコーヒーに掛けてる魔法くらいだ


(すこし眠い。ぼうっとする

 130円のMサイズコーヒーで

 欠伸をやっつけながら

 なんとか頭を回してみる)


当たり前ではないかもしれないけれど

僕の存在も君の存在も、この世界の、何か特別ではない


その身体で、そのこころで生きている

僕も同じことをしている


生きて、唄って

生きて、叫んで

生きて、生きたくて、

生きていたくて、名前を呼んで、


出会って失うものは、出会いだけだ

それ以外に失うものは、何もない

我儘だろうとなんだろうと、あとは手に入れるだけだ

君は何にだってなれるし

どうなったって、真(ほんとう)に綺麗で美しいから

この手で、すべて写し取って残したい


僕と君は

僕と君だ


天地も、空も海もない、無重力の真っ只中で

どれだけ変わろうと、それだけは変わらない


(…カレードリアが食べたい

 ……オムライスも食べたい

 ………カルボナーラもいい

 …………欲張りだろうか?)


夜の入口、すっかり冷めたアメリカーノを煽った

こころなしか、甘く感じる

そもそもダブルショットだから、そんなはずないのに


君は僕を、永遠にも感じた迷路(よる)から掬い上げてくれた

その声と、言葉で、導いてくれた


もらってばっかりだ


何を返したらいいんだろう

同じようなことをしているだけじゃ

全然足りない未熟者だ


僕は我儘に愛してしまうし、君を勝手に愛してしまう

君は勝手に愛してくれるし、僕を我儘に愛してくれる


だから、君は僕に愛されていればいい。


— unsung —

A recollection with you

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