アオハル
どこにでもありふれた何気ない言葉は
君が日常に溶かすだけで、特別になる
たとえば
「かわいい」って言われると、とても嬉しい
好きと同じくらい、くすぐったい
かっこいいって得意じゃないこと、言ったっけなあ…
じーっと見てると
「なんですか」って言いながら、見上げてくるのは
もうお決まりかもしれないけど
その度にかわいいと思ってる
ああ、そうだ
今朝なんてさ
「行ってきます」を満面の笑みで言われて、撃沈したなあ
その言葉選びは、間違いなく僕の所為なんだけど
もはや愛してるくらいの力を持っていて、
僕の思考を止(と)めるには十分過ぎた
ふたりして、言葉を“話す”以外のことができるから
すべてを口にする必要がないと知っている
「愛してる」ってことも、
その言葉の形を色々にして伝えあえる
僕らは、いま、アオハルしてる
刹那的じゃない今日を生きてる
大人になったから分かったことだよ。
— アオハル —
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