時雨 - sigure -

磨りガラスの向こうに雨の気配


いずれ止むと分かっているのに

傘を差して歩くのは、どうにも苦手で


君の声が、いつもより近いのは嬉しいと、素直に思う

触れる温度は、こころと同じだけ温かい

それでも、降り続けば良いのに、とまでは思わないけど


コスモスの花びらに溜まった雫

乾くことを忘れた公園のベンチ


どうしたって、褪せない時間

会えない距離、いまはこのまま。


時雨 - sigure -

A recollection with you

カフェ“ポエム” since 2011

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