How far.

気づけばだいぶ、遠いところに来てしまった
あの日から動かない時間と 色褪せた記憶の果てまで

君より綺麗な色も、声も、感情も、僕は知らない
分からないし、分かりたくもない

失くしたもののことを
忘れていいと
許していいと

体(てい)の良い大人のように
放り捨てていけるような優しさを、僕は知らない

手の届くものが全てじゃないんだ
むしろ、届かないものの方がずっと大事なもので
そんな当たり前のことが、どうして

ふと手を繋いでしまったときの、
嘘みたいな、それくらいの優しさでいい

そんな大人になりたかった。

ーHow far.ー

A recollection with you

カフェ“ポエム” since 2010.11.27

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