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いつか君が見せてくれた朝は、眩しくて
カーテンの外はこんなに美しいんだと教えてくれた
夜でさえ煌々と輝くその光は、
闇も影も存在しないかのように、僕らを真っ白にしていった
それは間違いでも正解でもないし、
それは敵にも味方にもつかないし、
おまけに選択肢すら消してしまった次第で、
「困ったなあ」と、一言だけ
この世界はそんなに優しく出来てはいないはずだ
全部消して辿り着いた終わりになんて意味はない
ひとつずつ抱えて、溢れて繋いで、
足りないときには、君の手のひらも借りて
見るのも嫌になりそうな世界だけど
頑張った数だけ救われないときだってあるけど、
でも、大丈夫だから生きようって、ふたりなら。
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