single origin

朝日が昇る度 変わり映えのない肌寒さと
忘れかけていた苦い味を思い出す
いつもの景色に 馳せる程の 重ねる程の
当たり前なんか あったら良かった

これが自分だって言える何かは
未だ見つけられなくて
何処にだって行けた僕の脚は、いま
作り話と本当の違いさえ 分からなくなって

たったひとり君がいた あの春の温もりは
もう思い出すことさえ 許されないけど
じゃあねって お別れを言えていたなら
僕らはきっと夢見たままで 生きていられたのに


海の音がする 変わり映えのない肌寒さは
風ではなくて飛沫(しぶき)のせいだったんだな
隣を歩く 君の声と、僕の声が
当たり前なんて どうして

たったひとり君がいた あの春の温もりは
もう思い出すことさえ 許されないけど
じゃあねって お別れを言えていたなら
僕らはきっと夢見たままで 生きていられたのに

君はきっと綺麗なままで。

A recollection with you

カフェ“ポエム” since 2011

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