僕の詩(うた)
僕は、僕という人間がずっと嫌いだった
雪の日に3時間バスが遅れても、クラスには全員登校してること
車じゃ飲めないからって、迎えを頼まないと行けなかったこと
家族の前で、従順な息子を演じることも
反抗的で自由に我儘をする弟と比べてしまうことも
家にいる自分が嫌だった
それなりに働いて生きてみて
やりたいと言ったことは、殆ど全部否定された
仕事することは好きだったけど
生きるためだけのお金にしかならなくて
それもやっぱり嫌だった
どれだけ好きだと、大切だと
触れても、愛してると言われてさえ
信じられない自分が棲んでいること
愛されていいと、幸せになっていいと
思えない自分が嫌だった
好きなこと、たくさんあったはずなのに
気づいたら、嫌なことばっかりだった
誰も知らない場所で、救われることを望んだ
望んで
救われた
もし救われてしまったと言ったら
きっと君に叱られてしまう
僕は上手く歌えないから
代わりに、たくさん詩(うた)を書こう
僕が嫌いな僕を、好きだと言ってくれた君のための詩を。
—僕の詩(うた)—
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