付箋

上手に生きようとしても

下手を隠すだけで精一杯で

僕自身が情けないことを

何度思い知らされたかわからない


口に出せなかった言葉も

流せなかった涙も

真っ直ぐ見れなかった誰かの顔も


後悔と片付けてしまえるのは、やるせなかった


前触れなく訪れる偶然の幸せを

何気ないことひとつだって

忘れないように小さく紙に書き残している


そうして、また1枚ずつ重なっていく


いつ読み返すとも知れないこの散文を

破って捨ててしまわないように。


—付箋—

A recollection with you

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