少女

いつも雨が降っていた

息をする度、目の前から色が消えて

どこまでも沈んでいくようだった


何も望まなければ気楽に生きていけた

でも、貴方は。私の行く先を、嘘みたいに白く染めて微笑んだ


「一番嫌いなのに、何を勝手に…」

言いかけたところで、泣いていたことに気づく


貴方の所為じゃない

私が使える“大丈夫”の魔法はとっくに切れてて

不安で自信もなくて、毎日怖かったから


どうして出会ってしまったの?

これは私の物語り


—少女—

A recollection with you

カフェ“ポエム” since 2010.11.27

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