感光

丁寧に撮って、そっと仕舞い込んだ

巻き取る前に開けてしまいそうになって、慌てて閉じる


目の前が僅かに霞む


何も分からなくなって

何もかも失った気がした


気がしただけだった

遅くもなかった


何もかも間に合わない

そう思う必要さえなかったと気づいたそのとき


君は僕の前で、泣いていたんだ。


—感光—

A recollection with you

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