早く大人になりたかった
どうにも上手くいかないことばっかりだ
泣いてるのは心の中だけで、表に全然出てこないんだから、ずるいよ
僕は君を知らず知らずのうちに、どこか大事なところに置いてきてしまったらしい
初めから順番に、ひとつずつ、ひとつずつ
歩く度、立ち止まって振り返る度、起きたり眠ったりする度、
隣を歩いているのにそれすらも怖がった
どんな僕も僕だ
本当だけどすこし違う
見えないものは、ないのと同じで
世界は思うほど狭くはなかったんだ
いつか許せなかったことは、忘れてしまったって良い
だから、優しい人間になれなかった僕を、許さなくて良いよ。
photo : 深翠
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