檸檬
つき纏う不安を振り払うことは、できなかった
流れ続けた涙に溺れて
いつまで、どこまで続くかも知れない水平線を
もうずっと歩いてきた所為だ
信じることの意味、あったはずなのにな
居場所なんて初めはなかったんだって、気づいて
息の仕方さえ忘れそうになる
付けたはずの目印も見えないまま、迷って
そうして消えかけていた
輪郭を守ってくれたのは、君だよ
まっすぐ見えるその瞳に私が映るたび
ううん。
映らなくても、そこには君がいるの、わかるから
奇跡なんて一度きりじゃないし、私も変わっていく
ちゃんと覚えてるから、大丈夫
太陽と月みたいに、世界を照らして。
ー檸檬ー
inspired by Umika Kawashima × Sara Masuda
Photo Exhibition "直線のうみ”
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