海底1.5m

目が覚めると、海の底を漂っていた

もう何日、いや何週経ったんだろう
数えるのをやめてしまっていた

そんなことにすら気付けなかった

月明かりは映っても、水面に揺れてはっきりしない
だんだん瞼が落ちてくる

途切れた意識の中で、君に逢った
下らないことばっかり言って笑わせてくる
なんだよ、と口にしたその音は、泡(あぶく)になって
大気に溶けた

海底1.5m、差し出された手を掴めたら
きっと幸せになれるんだと、そう信じていたんだ。

ー海底1.5mー

A recollection with you

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