恋文

春の陽の差し込む図書室
淡い本の香り

雨降りの日、一緒に歩いた帰り道
2つ並んだ傘

風鈴の音と蝉の声
花火が空を彩って、海に滲んだ

お月見した夜
背伸びしてロングスカート

冬、冷たそうな手
隣にいてくれるだけで良かった

近くて遠くて、もどかしくても
それだけで良かったんだよ

あなたに好きとは言えなかった
私の初恋のこと。


5月23日 恋文の日から

A recollection with you

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