softly

世界が柔らかく微笑んだ夜
僕は部屋を飛び出して、あの星を見つけた

白く綺麗な光を繋いでいたのを、いまでもはっきりと覚えている

思い出せなかったわけじゃない
名前をまだ知らなかった
いや、なかったのかもしれない

僕は差し当たり、「君」と呼ぶことにした

君はよく笑う
笑う度、深い海の底すら明るくなるようで
本当に、光なんだと知った

僕は果たして月のような人間だから、
「君のお陰なんだよ。生きていられるのも」
そう言うと君は、
「大袈裟だなぁ」と微笑する

ああ、うん。

ありがとう。




A recollection with you

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