指先で

眠るのが怖くて起きたまま
今日だけ、今日だけが続くように
願っても、叶わないことを願った

指先で言葉を話せるようになってから
本当のことなんて分からなくて
間違いも正しさも紙一重の世界
そんなことはとっくの昔に語り尽くされたことだったんだな

だから、僕ら、嘘を吐いたんだ

側に居るよ
とか
自分のことなんて知らないくせに
とか

数えだしたら切りがないのは、
嫌われるためのカウントダウン
終わりだけ見えていたそこに辿り着けば
何だって良かった

これで、良いかい。

A recollection with you

カフェ“ポエム” since 2010.11.27

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