film
「綺麗に撮ってよ?」
そう言って笑う君の横顔が
映画のワンシーンのようだった
幾千枚も重なりあった思い出を
手繰り寄せて、紡ぎ合わせて
こんな風に
桜が舞う道をふたりで
鼻唄混じりに僕と歩く
隣り合って座ったベンチ
向き直れば当たり前のように君が居たこと
ずっと続けばなんて、思っていたかった
だから見えなくなるまで歩いて
手を振ったとき初めて後悔した
僕ら、歩幅は合っても足跡は違う
そんな単純なことにいままで気づけなかった!
少しだけ、自分を幸せする方法を考えた
でも、無理だった
君には幸せになって欲しい
それだけだったから。
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