言えなかったこと

他の誰のためでもないことは知っていた
君のためだって言ったけど、あれ全部、
僕のためにしてたんだ

「そんなこと、ずっと前からわかってた」

くしゅっとした笑顔で君は言う
ちょっとだけ寂しかった
僕の考えることの
もっと言えば嘘が、
とっくにバレてしまっていたこと


これから言う綺麗事(という名の嘘)を
全て受け取ってくれないか?


我が儘にも程がある
けれど僕はこれからも吐き続けるだろう
いや、隠し続けるだろう

本当に言いたいこと
言わないといけないこと
言っても仕方ないこと
言えなかったこと

「そうやって、いつまで突き放すつもり?」

ひとりだって思ってる
ふたりなら、良かったのに。

A recollection with you

カフェ“ポエム” since 2010.11.27

0コメント

  • 1000 / 1000