紫陽花

今すぐに会いたいだなんて、頼り方を忘れただけの独り言で、
雨の奥にひっそりと隠れたこころを君は颯爽と盗んでいくんだよ
淋しさは滴のように溢れてばかりだしさ

嘘だよ。

重なった手のひらの隙間から流れ出して、何も残ってないんだ
蒸発したあとに塩の結晶が残ったような、きれいではないなあ

溶けていくよ、この雨に混ざって。

A recollection with you

カフェ“ポエム” since 2010.11.27

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