紫陽花

降り続く雨を横に 君からの手紙を読んだ
何を書いたかもう覚えていないだろうから
教えることもないけれど

いまより大人になれば 素直に言えるかな
綺麗に飾った紫陽花の色を
閉まったままの鍵のことを
足りなかった言葉の行方も

約束は、約束のままで置いてきたから

声にしない魔法なんてなかった
好きも嫌いも寂しいも
言わないと分からないこと
気付いていたのに
変わらないまま変わっていくから
僕らは僕らでいられたんだって


A recollection with you

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