distance

出会った日のことは、もうはっきりとは覚えていない

同じ高校の同じクラスで、席が近かった

そんなありふれたシチュエーションだったから


好きなものも嫌いなものも

よくわからないうちから

話す時間だけが積み重なっていって

いつの間にか君に会うことが楽しみになった


気遣いというには、あまりに心地良過ぎた


別の進路を歩いて程なくして

初めて僕らは大喧嘩をした

いままでにない

どうでもいい理由の成れの果てだった


この距離が、もどかしかった

近くにいても、結局一緒だったんだろうか


「あいたい」


僕から言うことなんて、出来なかった。


—distance—


A recollection with you

カフェ“ポエム” since 2010.11.27

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